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著者:野出 孝一題名:総説 2型糖尿病患者における心血管疾患に対するGLP-1受容体作動薬の効果 : 心血管アウトカム試験を中心に 発表情報:診断と治療 特集:最新の花粉症診療 巻: 109 号: 2 ページ: 257-269キーワード:概要:心血管疾患(CVD)は糖尿病患者が合併するリスクの高い疾患として知られ、糖尿病患者における最も多い合併症かつ死因の1つである。2008年に米国食品医薬品局(FDA)は規制ガイダンスを発表し、2型糖尿病治療薬として開発中の全ての新薬に対し心血管系への安全性の評価を求めた。心血管アウトカム試験(CVOT)ではCVDリスクが高い2型糖尿病患者を対象とし、プラセボと比較して被験薬を標準治療に追加した際の心血管系への安全性を検証することに重きがおかれた。現在までに、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害薬、グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1RA)、ナトリウム・グルコース共輸送体-2(SGLT2)阻害薬など様々なクラスの血糖降下薬を用いたCVOTが完了している。GLP-1RAは血糖コントロールに加えて、体重減少、血圧・血清脂質パラメーターの改善など多彩な作用を有する血糖降下薬である。本稿ではこれまでに行われたGLP-1RAについての7つのCVOT(ELIXA、LEADER、SUSTAIN 6、EXSCEL、HARMONY Outcomes、REWIND、PIONEER 6)から、2型糖尿病患者においてGLP-1RAがCVアウトカムと心血管(CV)リスク因子に及ぼす生理的作用に焦点を当てる。抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Vol: 109 Issue: 2 Page: 257-269